真里谷城周辺は木更津市立少年自然の家キャンプ場になっています。
鶴舞馬来田(下)戦(県道168号)を北上し、脇道を左に入り、
さらにキャンプ場の方向に車を進めると駐車場にたどり着きます。
時期によって封鎖されているようですが、幸い管理人が
いらしたので、問題なく散策することが出来ました。
城山神社のすぐ近くに駐車場があり、北側に主郭が隣接しています。
主郭は自由広場になっており、西側背後にかなり高い土塁が
そびえ立っています。土塁の上まで遊歩道が続いており、上部は
帯廓のように兵を駐屯できるほどのスペースがあります。
主郭周囲にも郭が配され、南東側の二の丸を見た後は、
林道を南下して三の丸周辺を散策しました。
キャンプ場になっていますが、多くの遺構が残る、すばらしい
山城です。主要部をかいつまんで見るようなかたちになりましたが
十分、山城の遺構を堪能できたと思います。
真里谷城は武田氏の築いた城で、三代信興のころから真里谷氏を名乗ったそうです。
四代信勝は足利成氏の孫の義明を擁立し、義明は里見氏、真里谷氏の援護で
小弓城の原氏を破り、小弓御所と呼ばれるようになり、信勝は房総管領に
任じられ、これが真里谷氏の全盛期とされています。
天文21年(1552ごろ)椎津城にいた真里谷信政は里見氏に城を攻め落とされ
このころから真里谷氏は衰退していったものと思われます。
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