堀は、城を奪うために攻め寄せてきた軍隊を城の中に入れさせないようにするための遮断線です。土塁や石垣の前という敵にいちばん近い場所に作られた防御施設です。
堀が作られたのは古く、すでに縄文・弥生時代にあったことが、発掘調査で確認されています。当初の堀は、害獣(鼠や猪のように、人々の暮らしに害をもたらす動物のことです)から集落や耕作する土地を守るために掘られたもので、規模は小さく、堀というより溝のような施設でした。
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