大人も学べる 理文先生のお城がっこう 大人も「お城がっこう」| 歴史編 第16回 城となった寺

戦国時代前後に、おもに浄土真宗の寺院を中心に「寺内町」と呼ばれる、他から攻め入れないように守りを固めた宗教的集団の集落ができあがります。中心になる寺は、敵の攻撃を防ぐのに便利な地に造られ、土塁や石塁などを寺の範囲にめぐらしたものもあらわれます。また、南北朝時代と同じように山深い地形に造られていた寺が、再び城のように守りを固めるようにもなります。

文明3年(1471)、比叡山延暦寺などの迫害を受けて京都を追われた本願寺系浄土真宗第8世の蓮如は、北陸での布教活動の拠点とするため越前国吉崎(福井県あわら市)にある北潟湖畔の吉崎山に道場(後の御坊(仏教の寺))を構えました。

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