倭城を歩こう(中井均・加藤理文) 倭城を歩こう(最終回) |加藤理文

現在の韓国は、日本の高度成長期のように海岸部に工業化の波が押し寄せ、沿岸部を中心に大きな工場群が立ち並んでいます。工場を見るとサムスン電子や現代自動車という韓国を代表する企業のものです。日本と同じ、加工貿易による貿易立国の韓国は、海岸線に工場を建てるのが輸出入にとって有利というわけです。多くの倭城が、半島の南端に築かれた理由を覚えていますか。それは、日本からの兵站基地とするだけでなく、半島に侵攻する兵士たちへの物資補給をするためでした。従って、港湾を取り込んだ城や、港湾を抑える目的の城が多く築かれたのです。

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