2019/08/20
理文先生のお城NEWS解説 第8回 吉田城(愛知県豊橋市)の発掘調査 2
前回は、豊橋市教育委員会が、平成30年(2018)から、吉田城の保存と活用に向けた基礎資料を得ることを目的とし、本丸内を中心に、二の丸及び金柑丸で発掘調査を実施し、様々な事実が判明したことをまとめました。今回は、その発掘成果を踏まえ、良く解らなかった池田輝政時代にスポットを当てて、何が解って来たのかをまとめて見たいと思います。天正18年(1590)、徳川家康の関東移封によって、旧徳川領である三河・遠江・駿河の三国に、豊臣秀吉配下の武将が入封することになりました。豊臣秀次を清須城(愛知県清須市)に入れ、秀次付の宿老という形で三国に配下の武将を配置しました。