江戸城のすべて(萩原さちこ) 3将軍の江戸城築城(2) 徳川秀忠の城づくり

慶長19年(1614)10月に大坂冬の陣に出陣した徳川家康は、慶長20年(1615)4月に大坂夏の陣でついに豊臣家を滅亡させました。その後、徳川秀忠により6月に一国一城令、7月には武家諸法度が制定されました。江戸幕府の支配体制の確立ともいえる「元和偃武」を見届けると、家康は翌元和2年(1616)4月17日に75歳でこの世を去りました。江戸城の築城工事は、秀忠に受け継がれました。秀忠による元和期の普請は慶長期の普請とは異なり、外様大名だけでなく譜代大名にも課せられているのが特徴です。

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