お城を空から見てみると。 第2回 備中松山城

備中松山城は、牛が伏せたような形の臥牛山山城一帯に築かれていました。臥牛山は、麓からの高さが400mほどもあり、山城のなかでもかなり高所に築かれています。ちなみに、臥牛山というのは、厳密にいうと、南から前山・小松山・天神丸・大松山と連なる四山の総称です。現在も残る備中松山城は、このうちの小松山に築かれていました。

小松山の主郭は、南から三の丸・厩曲輪・二の丸・本丸・後曲輪・水の手門脇曲輪の6曲輪で構成されています。最も北に位置する水の手門脇曲輪のさらに北側は、天神丸・大松山があり、これらは戦国時代の備中松山城の遺構であるとともに、江戸時代にも利用されていたところです。

こちらの記事は会員限定です。

城びと会員登録(無料)をすると
続きをお読みいただけます。

関連書籍・商品など