江戸城のすべて(萩原さちこ) 3将軍の江戸城築城(1)徳川家康の城づくり

江戸城の最大の特徴は、天下普請で築かれた城であることです。<太田道灌・徳川幕府・そして皇居へ 江戸城の歴史>でお話ししたように、天正18年(1590)に関東に入った徳川家康が、征夷大将軍に任命された後に慶長8年(1603)から本格的に築城を開始しました。江戸城の築城工事は2代・秀忠、3代・家光の代まで続き、寛永13年(1636)に一応の完成をみます。今回は、3将軍の築城の内容をみていきましょう。慶長9年(1604)6月、家康がまず命じたのは、石垣に使う石材の切り出しと材木の調達、石材を運搬するための石船の建造でした。

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