理文先生のお城NEWS解説 第6回 飛騨国司姉小路氏関連城郭の発掘調査 2

岐阜県飛騨市は、平成30年度に「姉小路氏関連城館跡保存活用事業」として、古川城跡と小島城跡の発掘調査を実施しました。前回は古川城の発掘調査成果についてまとめましたので、今回は小島(こじま)城の発掘調査成果と、古川城で検出された遺構が何であったかを検証したいと思います。姉小路氏三家の1つである小島氏の居城と言われています。室町時代後半、京極氏の家臣・三木氏が台頭し、古川氏・向氏が滅亡する中、小島氏は三木氏に従い家名を存続させました。天正10年(1582)、本能寺で織田信長が倒れると、織田氏に接近していた三木自綱(みつきよりつな)領国に、高原郷に本拠を置く江馬輝盛(えまてるもり)が攻め入ります。

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