倭城を歩こう(中井均・加藤理文) 城跡ガイド編 第5回 西生浦城|加藤理文

蔚山(ウルサン)市の中心部から南に15㎞ほどの、朝鮮半島南東部の東海岸に位置しています。日本海に面した標高約133mの丘陵上を利用し、山麓の港湾かから山頂部までを取り込んだ城です。保存状態も良好で、倭城を知るための格好の城の1つで、丘陵部は城跡公園として整備され、登城道も整備されています。城は、東山麓の居館から西上山上部までが約800m、居館部が南北約300m、山上部が約200mの規模を誇っています。山麓は宅地と農地となっていますが、保存状態は悪くはありません。畑の中に残る圧巻の「登り石垣」が西生浦城最大の特徴です。

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