倭城を歩こう(中井均・加藤理文) 倭城の見方編 第5回 朝鮮側から見た倭城|中井均

宣祖30年(慶長2年・1597)、秀吉軍に捕らえられ、3年間におよぶ日本抑留を余儀なくされた朝鮮の儒者姜沆(カン・ハン)は、著書『看羊録』のなかでこう記しています。[倭では]城を築くのに、必ず独立した山の頂や川、海の浜辺に設け、山頂は平らにしてその四面は削りとり、猿ですら上れないようにしております。その城の基[礎]は広くて上は尖り、四隅には高楼を設け、最も高いのが三層で、[そこに]主将が居ります。

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