蔚山城(うるさんじょう)は、倭城のなかでもっとも有名な城ではないでしょうか。加藤清正が籠城戦を繰り広げた城としてよく知られています。朝鮮半島南岸に築かれた倭城中もっとも東端に位置しており、慶長の役に際して築かれました。城は蔚山広域市のほぼ中央、太和江に面した独立小丘陵を利用して築かれています。現在は市街地の真っ只中ですが、築城当時は城下まで海が入り込んでいました。明との和平交渉が決裂すると、豊臣秀吉は朝鮮半島に再び大軍を送り込みます。慶長の役の勃発です。
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