ピックアップ! 1月前半に開催される城イベント・展覧会

2018年も残りわずか、今年はどんな年だったでしょうか。年末年始は、全国の城でカウントダウンや新春イベントが開催され、盛り上がります。今回は、名古屋城の「名古屋城冬祭り」や、佐賀城の「2019年佐賀城「志」のお正月」など年始を彩るお正月イベントをご紹介します。※こちらのイベントは全て終了しております。最新の情報は事前にご確認ください。



【名古屋城】イベント「名古屋城冬祭り」

名古屋城冬祭り
 元旦には「尾張万歳 今枝社中」や「名古屋おもてなし武将隊®」による開門イベントが行われる(名古屋城総合事務所提供)

本丸御殿も特別公開! 見て食べて楽しめる年末年始イベント

名古屋城で年末年始イベントが開催。31日は本丸御殿が夜間特別公開されるので、縁起の良いハート形の模様「猪目(いのめ)」を探してみて。また「TEAM SHACHI」などのカウントダウンライブが会場を盛り上げるほか、年明けは先着順で干支の置物のプレゼント、名古屋めしなどが楽しめる飲食ブース、紙相撲や射的が楽しめる縁日ブースなど大人も子どもも楽しめるプログラムが盛り沢山です。


【名古屋城冬祭り】
開催日:12月31日(月)〜1月14日(月・祝)
開催時間:9:00~16:30、本丸御殿・隅櫓の最終入場は16:00※12月31日は9:00〜25:30(閉門は翌26時)
開催場所:名古屋城
料金:高校生以上500円、名古屋市内高齢者(敬老手帳持参の方)100円、中学生以下無料

【大阪城】イベント「ちょろけんと大神楽~祝福芸で迎えるお正月~」

大阪城、ちょろけん
 現代に復活した「ちょろけん」(大阪城天守閣提供)

伝統的な祝福芸でにぎやかなお正月を過ごそう

江戸時代に大阪や京都で正月に行われていた門付芸(家々をめぐって披露する芸能)の「ちょろけん」と、「太神楽」「代神楽」「太々神楽」とも書かれ獅子舞と放下芸(曲芸)で構成される神事芸能「大神楽」の2つの祝福芸による迎春イベントです。現代に復活したちょろけんの芸を間近で見てみてください。イベントを見た方に大阪城天守閣特製「春夏冬二升五合大阪城(あきないますますはんじょうだいはんじょう)」と入った、お正月にぴったりの御札がもらえます。


【ちょろけんと大神楽~祝福芸で迎えるお正月~】
開催日: 1月2日(水)〜1月3日(木)
開催時間:11:00~15:30(11時~、12時~、14時~、15時~の4回実施)
開催場所:大阪城天守閣前本丸広場
料金: 無料
URL: 

【金沢城】イベント「平成三十一年金沢市消防出初式」

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 「二本大の字」「火の見」など様々な種類の演技が披露される(金沢市消防局提供)

「加賀鳶」による華麗な梯子登りを見に行こう!

市内の消防団により40本以上の梯子(はしご)が立てられ、歴史ある「加賀鳶(かがとび)」の勇壮な梯子登りを見られます。梯子登りは江戸時代、火消しが火災現場で高い梯子を立て、頂上から火事の状況や風向き・建物の状況を確かめたことがはじまり。火消したちは威勢と気魄を信条に、身軽な仕種と熟練した技を住民に披露し消防の重要さを訴える役割も担っていました。この梯子登りを最初に行ったのが加賀鳶であり、その梯子登りは石川県無形民俗文化財にも指定されています。新春を飾る見事な加賀鳶の梯子登り演技をぜひご覧ください。

【平成三十一年金沢市消防出初式】
開催日:1月6日(日)
開催時間:10:00〜
開催場所:金沢城公園新丸広場
料金:無料

【佐賀城】イベント「2019年佐賀城「志」のお正月」

佐賀城、お正月
 自分でデザインした凧を使って凧上げが楽しめる(佐賀県立佐賀城本丸歴史館提供)

鷹の飛翔実演も見られるお正月イベント

佐賀城本丸歴史館で元日から家族で楽しめる多彩なイベントが開催。テレビやCM等で広く活躍する鷹匠の石橋美里さんを招いて、「志」をテーマにしたトークイベントや鷹の飛翔実演が披露されます。その他にも、お正月の雰囲気を満喫できる「書初め」、自分で描いたオリジナルデザインの凧を飛ばす「凧作り」、福笑いなどのお正月遊びができる「お正月遊びラボ」などお正月を満喫するイベントが沢山用意されています。また子どもには打掛でお姫様に、甲冑で武将に変身できる着付け体験もおすすめです。


【2019年佐賀城「志」のお正月】
開催日:1月1日(火・祝)〜1月6日(日)
開催時間:10:00〜16:00(各催しの開催時間はHPをご確認ください)
開催場所:佐賀城本丸歴史館内及び御玄関前
料金:無料

年末年始、久しぶりにふるさとに帰って、家族や親戚に会う人も多いのではないでしょうか? お城の年始のイベントは、大人も子どもも楽しめるものが多いので、年明けもぜひお城に足を運んでみてくださいね!


執筆者/かみゆ歴史編集部(山岸夏紀)
「歴史はエンタテインメント!」をモットーに、ポップな媒体から専門書まで編集制作を手がける歴史コンテンツメーカー。手がける主なジャンルは日本史、世界史、美術史、宗教・神話、観光ガイドなど歴史全般。最近の編集制作物に『天皇〈125代〉の歴史』『マンガ面白いほどよくわかる!新選組』(西東社)、『さかのぼり現代史』『日本の信仰がわかる神社と神々』(朝日新聞出版)、『ニュースがわかる 図解東アジアの歴史』(SBビジュアル新書)、『ゼロからわかるケルト神話とアーサー王伝説』(イースト・プレス)など。

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