倭城を歩こう(中井均・加藤理文) 城跡ガイド編 第1回 ―朝鮮出兵の大本営・肥前名護屋城―|加藤理文

名護屋城は、朝鮮出兵のための陣城でしたが「秀吉の大本営」であったため、その城域は約17万㎡にも及ぶ総石垣造りの大城郭でした。残された記録や屏風、発掘成果から、その姿かたちが判明します。屋根には燦然と金箔瓦が輝く五重天守を持ち、広大な規模の御殿建築、10基を越える重層櫓(じゅうそうやぐら)、茶室・能舞台までもが備わるもので、伏見城や聚楽第にも匹敵する絢爛豪華な城だったのです。

見学にあたって
城は、本丸を中心に西に二の丸、東に三の丸が配され、二の丸南西側に弾正丸(だんじょうまる)、三の丸東北側に東出丸が構えられていました。

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