【オンライン受験も可能】第24回日本城郭検定 申込受付開始!~知の天守閣へ、いざ。~

お城の検定があるのをご存知ですか? 城びとのプロフィールに「城郭検定〇級です」と書かれている方もいらっしゃるので、それを見てちょっと気になっている人も多いのではないでしょうか。今回は日本城郭検定が一体どんな検定で、どんなレベルの問題が出るのかご紹介! あわせて、2024年6月に行われる試験の概要もお知らせします。PCで受けられる「オンライン」開催もあります! これまで受験できなかった方もぜひこの機会にチャレンジしてみては?



お城好きの方なら、すでにご存じの方も多いかもしれませんが、「日本城郭検定」とは城を愛するすべての人のための検定です。年2回開催され、次の2024年6月の試験で24回目を迎えます。

第24回は、会場とオンラインどちらでも受験可能!(※)会場受験は東京/名古屋/大阪/姫路の4会場で開催されます。開催級は3級、2級、準1級、1級です! これまで検定はハードルが高くて受けてない…という方も、まずはこちらで腕試し!
※1級は会場のみ。オンラインでの受験にはカメラ付きPCが必要となります。詳しくは日本城郭検定公式サイトをご覧ください。

今回は、過去に出題された問題とともに、2024年6月に行われる試験の概要もお知らせします。

日本城郭検定ってどんな検定?

日本の財産である、城の奥深い魅力をより多くの人に知ってほしい
-そのような思いのもとに立ち上がった日本城郭検定。

毎回数多くのお城好きの方々が受験していて、累計のべ受験者数は、なんと約3万人(※2023年3月時点)にもなる人気の検定です。

検定というからにはレベルがあり、「1級(上級)」「準1級(武者返級)」「2級(中級)」「3級(初級)」の4段階の試験があります。※4級は第17回をもって終了
最も難しい「1級(上級)」の平均合格率は、約4.9%! なかなかに狭き門です。

日本城郭検定サイトイメージ
 日本城郭検定の公式サイト(https://www.kentei-uketsuke.com/shiro/。名古屋おもてなし武将隊前田慶次様や萩原さちこさんからの応援メッセージや、合格者の方おすすめの勉強法などが紹介されている体験談、日本城郭検定の公式テキスト・参考書なども掲載されています!

各級のレベルは?

日本城郭検定の各級のレベルの目安を「お城目線」で例えると、このような感じになります。

3級(初級):城が好き、歴史が好き、知識を得てもっと城を楽しみたい初級者向け
2級(中級):石垣や堀をみて、その奥深い歴史に思いをはせる中級者向け
準1級(武者返級):どう攻めるか、どう守るかを考えながら城を巡るつわもの向け
1級(上級):相当数のお城を巡り、本を読み、学者並みの知識を持つ上級者向け

…と言われても、自分が何級か見当もつかないですよね? さっそく、各級の過去問をご紹介します!

過去問にチャレンジ!


<3級(初級)
Q:築城の名手として名高い藤堂高虎が築城した海城で、現在でも堀で海魚が泳ぐ城はどれか。
①宇和島城 ②平戸城 ③今治城 ④三原城

Q:戦国時代の築城名人の一人、藤堂高虎はたくさんの城を築いたが、彼が築城に関わっていない城はどこか。
①大洲城 ②今治城 ③伊賀上野城 ④丸亀城

藤堂高虎が築城の名手と呼ばれたのはあまりにも有名。とはいえ、数多くの城の築城や改修にたずさわった人なので、ちゃんと覚えていないと正解を導き出すのは難しいですね。
正解はそれぞれ③今治城と④丸亀城

Q:写真の櫓は彦根城を代表する櫓だが、それはどれか。
①太鼓門櫓 ②多門櫓 ③西の丸3重櫓 ④天秤櫓

彦根城、天秤櫓

国宝に指定された櫓が現存する彦根城。もし写真の櫓の名前がパっとすぐに浮かばなくても、その形状から答えを導くことができるかも。
正解は④天秤櫓

<2級(中級)>
Q:平成29年に松江市歴史館の収蔵品から江戸城の最古級絵図が発見され話題になったがそれはどれか。
①江戸始図 ②慶長江戸絵図 ③正保城絵図 ④別本江戸図

中級レベルの問題となると、お城に関する知識を蓄積するだけでなく、常に最新の発掘ニュースも情報収集する必要があるのですね。
正解は①江戸始図
Q:豊臣秀吉が築いた大坂城天守に関する記述で誤りはどれか。
①天守の屋根は金箔瓦が葺かれていた。 ②天守は五重の望楼型天守だった。
③最初の層塔型天守だった。 ④外壁は黒漆塗の下見板張りであった。

大坂城に関する知識はお城好きにとっては常識。その上で、他のお城の知識も豊富であればあるほど、より早く正解にたどり着けます。
正解は③最初の層塔型天守だった。

<準1級(武者返級)>
Q:三方が海に面しているこの写真の模型の城はどれか。
①福江城 ②三原城 ③浜田城 ④中津城

福江城、模型

写真ではなく模型から正解を導き出すには、お城の縄張や地形の特徴まですべて頭に入っている必要があります。かなりの難問!
正解は①福江城

Q:台地上に東曲輪と西曲輪の二つの曲輪からなる主郭部があり、この二つの曲輪の間に南北に延びる細長い「つなぎ曲輪」と称せられる曲輪がある南武蔵野の城はどれか。
①滝山城 ②小机城 ③岩櫃城 ④大多喜城

正解は②小机城
さすが武者返級!! 知識がないと太刀打ちできません!

いよいよ最難関級、1級の過去問です! 今回は4問出題!
みなさん、ぜひ挑戦してみてください!

<1級(上級)>
Q:平成30年度(2018年度)の駿府城発掘調査で出土した金箔瓦のうち軒丸瓦の多くは、瓦のどこに金箔が施されているか。
①A ②B ③C ④BとC

駿府城、金箔瓦

正解は①A

Q:城跡南西側の雑木を約70本伐採することで、山城本来の姿が現れると共に、城跡の石垣や巨岩が観察しやすくなった岐阜県の城跡はどれか。
①岩村城 ②苗木城 ③金山城 ④明智城

正解は②苗木城

Q:土塁はその作り方で名称が異なるが、たたき土塁は次のどれか。
①土塁の下の部分に石垣を築き補強する。
②法面の崩れを防ぐため芝を植え、そのあと叩いて固める。
③粘土や小石を土に混ぜて突き固める。
④土塁に竹笹を植えてたたき固める。

正解は③粘土や小石を土に混ぜて突き固める。

Q:廃城になっていた前橋城は文久3年(1863)再築が許可され慶応3年(1867)新城主松平直克が入城した。松平直克の前の居城はどれか。
①福井城 ②姫路城 ③川越城 ④沼田城

正解は③川越城

さすが、1級、む、むずかしい!!

「全然解けなかった!」という方は、公式サイトでも練習問題を公開しているので、そちらにも挑戦してみてください!
「余裕余裕♪」という方は、ぜひ1級を目指してチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
ちなみに、準1級(武者返級)の試験にはテーマがあります。2024年6月に開催される第24回のテーマは「天守」です。

ところで、自分だけで勉強していると「このやり方でいいのかな…」と不安になりますよね。そんな方に向けて、お城のスペシャリストたちによる合格対策講座(3級:萩原さちこさん/2級:小和田泰経先生/準1級:加藤理文先生)のアーカイブ動画も有料配信しています。
模擬試験の解説で疑問をばっちり解消し、万全の状態で本番に臨むことができますよ!

なお、早割期間内(2024年2月29日)までに複数階級の検定を併願申し込みした方には、合格対策講座とオリジナルスケッチブックをプレゼントするというお得な特典も! 詳細は日本城郭検定公式サイトをご覧ください。

この機会に第24回日本城郭検定を受験してみませんか?

第24回 日本城郭検定概要

検定名:第24回 日本城郭検定
実施日:2024年6月23日(日)
実施級:
3級(初級)
2級(中級)
準1級(武者返級)※今回のテーマは「天守」です
1級(上級)
開催地:会場(東京/名古屋/大阪/姫路)またはオンライン(1級以外)
※受験会場は受験票にてご案内
※オンラインはカメラ付き(内蔵または外部接続)パソコンがご用意できる方のみ、受験いただけます。スマートフォン・タブレット端末では受験できません
主催:公益財団法人 日本城郭協会
特別協力:株式会社ワン・パブリッシング
企画・運営:日販セグモ株式会社
申込締切日:2024年5月21日(火)

執筆/城びと編集部
協力/日販セグモ株式会社

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