城:縄張から普請まで|加藤理文 織田信長の城・安土城 第9回 | 検出された二の丸東溜りの構造 1

安土城の伝二ノ丸と天主台に囲まれた南北約12m×東西約17mの空間が「二の丸東溜り」と呼ばれており、南は三の門(門2)から本丸への通路に面している。背後に位置する伝二の丸との高低差は約8m、東に位置する天主台との高低差は現状で約11mとなっている。平成12年(2000)、この場所の天主台西側沿いに、南北約13.5m、東西は北端で約2m、南端で4mのトレンチが設定され発掘調査が実施された。発掘調査で検出された遺構と、その解釈について『特別史跡安土城跡発掘調査報告10‐主郭西面・搦手道湖辺部の調査‐』(滋賀県教育委員会 平成12年)で

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