城:縄張から普請まで|加藤理文 織田信長の城・安土城 第6回 |『信長公記』に見る主要部と現状遺構

『信長公記』には、安土城主要部(中枢部)内部の様子を克明に伝える天正10年(1582)正月の「御幸の御間」見学の記載がある。

原文については、奥野高広・岩沢愿彦校注『信長公記』(角川文庫ソフィア)が手頃なので、こちらを参照いただきたい。これによると、出仕者は〈摠見寺(そうけんじ)の毘沙門堂(びしゃもんどう)と舞台を見てから表門を入り、三の御門の内、天主の下の御白洲(おしらす)へ参上〉している。現状の遺構に合わせると、百々橋口(どどばしぐち)から

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