大人も学べる 理文先生のお城がっこう 大人も「お城がっこう」|城歩き編 第50回 瓦葺建物と鯱

現在の城の建物は、ほとんどが瓦葺で、瓦で葺かれていない建物を探す方が難しいくらいです。瓦は、我が国で発明されたものではなく、飛鳥時代の西暦588年に百済から仏教と一緒に伝わったと『日本書紀』に記録されています。本格的な伽藍(がらん)(僧が集まり住んで、仏様の教えを修行する場所です)を備えた日本最初の仏教寺院である蘇我氏の氏寺(うじでら)(一族が栄ええること、先祖を弔うこと、死後の幸福などを祈るために建てた寺のことです)の飛鳥寺(法興寺)を築くにあたって、百済から4人の瓦博士が派遣され、初めて瓦で葺かれた建物が登場しました。こうして瓦は、寺院で使用されるようになったのです。

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