大人も学べる 理文先生のお城がっこう 大人も「お城がっこう」| 城歩き編 第43回 塗籠と下見板張

天守の外壁は、大壁造と呼ばれる、柱を見せないように土壁を厚く塗った壁とするのが一般的でした。その仕上げ方法に2種類があります。一つは、白い漆喰を仕上げとして塗り重ねた塗籠の白い天守と、壁の下の部分のみを煤(すす)と柿渋とで出来た墨を塗った板を張る下見板張の黒い天守です。

天守や櫓の壁は、敵方からの攻撃にさらされるため、銃弾や大砲からの攻撃に耐えなければなりませんでした。また、火矢(ひや)(敵方の建築物に遠距離から火をつけて放つ矢のことです)等の攻撃も考えられるため、火災が起こらないようにもしなくてはいけませんでした。そのために、土を塗った土壁にすることが基本でした。

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