お城を楽しく研究する「城ラボ by 城びと」 お城といつも一緒にいたい!『お城アクセサリー研究』

「もっと気軽に、もっとおしゃれに、もっと気ままに、お城を楽しみたい!」と、今年発足した「城ラボ by 城びと」。今まで謎に包まれていた活動内容がいよいよベールを脱ぎます! 第一弾は、お城アクセサリー! 主任研究員のいなもとかおりさんと久保井朝美さんが、お城好きがほしいアクセサリーを考えます。

【in 城ラボ by 城びと】

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今日も今日とてお城の話題で盛り上がる主任研究員のいなもとかおり&久保井朝美。その時、ふとこんな話題が…

久保井研究員(以下、久保井):
日常生活で、さりげなくお城好きをアピールしたくない?
いなもと研究員(以下、いなもと):
わかる! 肌身離さずお城を身に着けていたい

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久保井「でも、お城に関するアクセサリーって少ないよね(うーーーん)
いなもと「そうなの! あったら買っちゃうのに、見当たらない

お城を愛するみなさんなら、こういう思いを抱いた経験がありますよね?

「「ないなら私たちで作っちゃおう!」」

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ということで、今回の城ラボ研究テーマは「お城のアクセサリー」に決定! 研究の様子を、私、久保井がレポートいたします!

●身につけたい「お城アクセ」はどんなもの?

久保井「レジンを使ってハンドメイドのアクセサリーを作ることもできるよね
いなもと「それでもいいんだけど、実はハンドメイドのアクセサリーは自分で作っているから、せっかくだからハンドメイドでは作れないものを作りたいな

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久保井「賛成! アクセサリーのプロに、お城ファンがほしいアクセサリーを作ってほしい
いなもと「作るとしたら、どんなアクセサリーがいい?
久保井「お城めぐりのときだけじゃなくて、普段から身につけられるものがいいよね。つけていると会話が生まれるようなアクセサリー
いなもと「『あ!それ、野面積み?』みたいな?こだわりが見えると楽しい!
久保井「お城ファン同士でも語りあえるし、お城を知らない人にも『実はこのアクセサリーはね』って興味を持ってもらえるデザインがいいな

アクセサリーと一口に言っても日常使いのものなのか、男女問わずつけられるユニセックスなデザインがいいのか、指輪なのかネックレスなのか…など、可能性は無限大。

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いなもと「うーーん。色々ありすぎて、悩ましい!
久保井「じゃあ、実際にショップに行って、アクセサリーを見てみない?
いなもと「せっかくだから、アイデアメモを持って行こう
久保井「アクセサリーのプロの話も聞きたいな! 私たちの思いを受け止めてくれるショップのリサーチをしなきゃ!

●実際にアクセサリーショップに行ってみよう

城ラボ by 城びとには、主任研究員のいなもと研究員・久保井研究員の下に数名の研究員が所属。日々、私たち2人の研究のサポートをしてくれています。今回、研究員がリサーチを重ねて調べた「お城ファンの思いを受け止めてくれる」アクセサリーショップに伺うことになりました。

11月某日、表参道。
私たちが向かったのは、インポートアクセサリーブランドのアビステ(ABISTE)のショールーム

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「アビステ」は何を隠そう私が好きなブランドです。なんと今回、私たちの研究に力を貸してくださるとのこと! 嬉しい!

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じゃじゃーん!
入った瞬間からワクワクするアビステのショールーム。私たちを出迎えてくれたのは、全て見ることができないほど多くのアクセサリーたちです。

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色々なテイストのデザインがあり、モチーフも様々で想像力を掻き立てられます。

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きらきら魅力を放つ数々に我を忘れる主任研究員たち。いけないいけない、今日の目的は「私たちの思いを具現化するアクセサリーは可能なのか?」。
ショールームを見学した後、クリエイティブディレクターの石原僚子さんに相談にのっていただきました。

●実際の装飾品を見ながら、アイデアのブラッシュアップ

さっそく「お城ファンがつけて楽しいアクセサリーを作りたいんです!」と石原さんに持参したアイデアをぶつけます。

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好きなことを話しているときって、人は満面の笑顔になりますよね

【お城との結婚指輪】

まず飛び出したのは、いなもと研究員のアイデアです。
いなもと「お城との結婚指輪を作りたいんです!!
全員「お城との結婚指輪!?」
いきなりのパワーワードに、現場は大盛り上がりです。

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いなもと研究員の指輪デザインイラスト。お見せできないのが残念です

いなもと研究員はイラストでデザインを提案。
天守をモチーフにした斬新なデザインが3つも! 

いなもと「重ね付けなら三層でも五層でも、自分好みの天守にできるかな?
久保井「でも、男性は重ね付けより太めの指輪の方が付けやすい?
いなもと「指輪ってサイズもあるけれど、サイズ展開どうしよう?

想像や疑問が次々に浮かぶ私たち。
サイズは調節できるタイプもあるそうです。サイズが合わなくてお城と結婚できないと悲しいから、調節できる指輪にしようということで落ち着きました。

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相棒の発想力のすごさに思わず目が丸くなるの図

【会話が生まれるブローチ】

「アビステといえば、キラキラしたブローチ!」というイメージがある私。
ショールームにも、動物や花、虫など、様々なモチーフのブローチがありました。

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なんて可愛くて上品な日本列島!ひとめぼれです!!(画像提供:アビステ)

そんな中から私が惹かれたのは日本列島のブローチです。私は気象予報士なので、天気図などで毎日のように日本列島を見ているはずですが、「こんなに可愛かったの!?」と新たな魅力に気付かされました。
こんな風に、何か引っかかりがあるブローチが作りたい。

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久保井「お城好き同士が、盛り上がるネタになる。お城好きじゃない人が、『これ何?』というところからお城に興味を持つキッカケになる。会話が生まれるブローチを作りたいです
石原「いいですね!会話が生まれるアクセサリー!」
久保井「男性も女性も、ユニセックスに楽しめるお城アクセサリーを作りたいんです

ブローチなら、洋服だけでなく、帽子につけたり、バッグにつけたりすることもできます。カップルや親子がワンポイントとして、お揃いで付けるのも良いですね。私はよく一緒にお城めぐりをしている父にプレゼントしたいです。

【長く付き合えるお城アクセサリー】

当初の構想にはありませんでしたが、アビステの商品で可愛いコインネックレスを発見!

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久保井「これ…お城になったら!
いなもと「絶対かわいい!
久保井「せっかくだから、少し高級感があって、長く付き合っていけるお城アクセサリーがいいな。ずっと一緒にいられる相棒的な存在を作りたいです

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アビステのコインネックレス。これがお城モチーフになったら…!(画像提供:アビステ)

落ち着いたゴールドにして、手持ちのシルバーネックレス、ゴールドネックレス、どちらでも重ね付けしやすくしたいです。
この作品のイメージは“高級感”なので、お値段も少し張ってもいいのでは?

【天守スマホ】

石原「ワンポイントが付いたマスクチェーンがあるんですけど、こういったアイテムはどうですか? または、帽子が飛ばないようにするチェーンとか」
いなもと「そうですね…
久保井「スマホ! スマホショルダーはできませんか? しゃちほこが付いたスマホショルダー!

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お城めぐりのとき、スマホショルダーは重宝します。
シャッターチャンスを見つけたら、サッと写真を撮れるようにしておきたいのです。
特に山城は両手をあけるためにリュックで行くことが多いので、いちいちスマホを取り出すのはとても面倒です。
ちなみに、この日表参道に来るのにもリュックだった、いなもと研究員と私。もちろんスマホショルダーを愛用しています。
スマホの両側にしゃちほこが付いたら、スマホを天守にできるのでは?
という私の言葉に、いなもと研究員も石原さんも大賛成してくれました。

【やっぱり狭間は欠かせない】

そろそろお時間が、というタイミングでハッと気付きました。
いなもと・久保井「狭間! 狭間を忘れてた!!
なんということでしょう。狭間ラバーな私たちとしたことが、うっかりしていました。

久保井「狭間…〇△□が並んでいるだけで可愛いんだよね
いなもと「あ! こういうのは?(スケッチブックにペンを走らせる)

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即興で描かれたいなもと画伯のデザイン

みんなの話を聞きながら、その場でいなもと研究員が描いてくれた狭間アクセサリーのイラストです(この画力、羨ましいです)。
緩やかなカーブがあるデザインで、胸元にあったら絶対可愛い!ということで、ブローチで提案しました。

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さすがアクセサリーショップの方、石原さんは本当におしゃれで素敵でした!

この日、まさに緩やかなカーブがあるブローチをつけていた石原さん
久保井「石原さんのブローチ、素敵ですね!
石原「このようなカーブのあるデザインのブローチは左側の鎖骨の下、フェイスラインに沿って付けると良いですよ」
いなもと・久保井「フェイスライン!!
勉強になりました。

●期せずして成果が!

私たちが繰り出す「野面積」などのお城ファンにはなじみのある、でも一般的には知名度のない単語に、最初は「もう一度いいですか?」「それはどんなもの?」と疑問だらけの様子だった石原さん。でも、打ち合わせが終わる頃には、「狭間」「野面積み」「破風」などお城にまつわる言葉を覚えて、さらに色々なお城にも興味を持ってくれていました。とても嬉しかったです。期せずして、お城の布教をしてしまいました。「お城の楽しさを伝えたい」という城ラボby城びとの大目的を達成!
お城アクセサリーを通して、お城好きを深め、広めたい!

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●課題は価格をどうするか?

今回の研究は「自分たちのほしいアクセサリーを作ること」ですが、それは個人的にオーダーメイドのアクセサリーを作るのではなく、商品として作ってお城ファンのみなさんと一緒に身につけて楽しみたいという思いがあります。
販売するアクセサリーを作るにあたって、重要なのはやはりその価格。

石原「デザインが複雑だったり、素材にこだわると、やはりどうしても価格に反映してきます。お二人は、どんなアクセサリーだったらどれくらいのお値段なら買いたいと思いますか?」
いなもと「私は欲しいと思ったら、上限はないタイプなんですよね。だから、そのあたりの意見は参考にならないかも
久保井「欲しいものは買っちゃうよね。でも、たとえばブローチとかは手頃な価格のものを色々と楽しめると嬉しいかな。逆に、ネックレスは高級感があってもいいかも

色々こだわりたいけれど、価格も重要ですよね。
でも、素敵なアクセサリーだったら、ちょっとくらい高くても…だめ…?

石原「たとえば、弊社のお客様はアクセサリーに『ジュエリーでは見つけられないデザイン・遊び心・気持ちの華やぎ・気軽さ』を求める方が多いです。『どのような作り手が、どのような想いやいきさつがあってその商品を作りあげたのか』というストーリー性も重要視されています」

いなもと・久保井「ストーリー性!

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「お城好きがお城好きのためのアクセサリーを作りたい」私たち、ストーリー性はばっちりですね!

石原「作り手側としては、アクセサリーは素材の制限がないからこそ無限の可能性があると思っております。さらに唯一無二のデザインの場合は、特にそのアクセサリーに価値を見出してくださると肌で感じております。価格に関していえば、素材の組み合わせにより価格アレンジできるのもアクセサリーの大きな強みですね」

城ラボby城びとでどんなアクセサリーを作ったとしても、唯一無二のデザインで、想いがこもりまくっているものになることは確信できる! デザインを最大限生かす素材を考えたいです。

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なお、アクセサリーとジュエリーの違いですが、アクセサリーは種類問わず、それこそ帽子なども含めた装身具の総称で、アクセサリーの中でも特に貴金属や天然宝石類を加工したものをジュエリーと呼ぶようです。

●城ラボby城びとが目指すのは「お城ファン100人が欲しいと思う」アクセサリー

【in 城ラボ by 城びと】

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いなもと「すっごく楽しくて、あっという間の時間だった
久保井「私たちのアイデアが、どんな形になるのか楽しみだよね

この楽しみをぜひ、みなさんとともに! ということで、12月に横浜で開催されるイベント「お城EXPO 2022」で、今回私たちがアイデアを出してプロのアクセサリーデザイナーがデザインした「城ラボ by 城びと」×「アビステ」のアクセサリーのデザイン画をお披露目いたします!
私たちが目指すのは、万人受けはしないかもしれないけれど「お城ファン100人が欲しいと思う」アクセサリー。ということで、最終的にどのデザインを商品化するかは、イベントに来城されるみなさんの意見も聞いて決めたいと思っています。
お城EXPOでの発表についての詳細は、後日お知らせします。どうぞお楽しみに! お城EXPOでお会いしましょう! 

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執筆/久保井朝美(くぼいあさみ)、写真/城びと編集部、協力/㈱アビステ、 ㈱アビステ 本社ショールーム
城ラボby城びと城ガール&お天気キャスター(気象予報士・防災士)。愛知県岡崎市出身。名古屋城から近い病院で生まれ、徳川家康が生誕した岡崎城のすぐ近くで育ち、お城に愛着を抱く。長野県の松本城に感動して一層お城への愛が増した。日本100名城スタンプラリーでお城めぐりの楽しさを感じ、日本100名城や続日本100名城ほか、北海道から沖縄まで全国のお城をめぐっている。日本城郭検定2級、気象予報士、防災士、漢字検定1級、チョークアートの資格などをもつ。NHK総合「サタデーウオッチ9」に気象キャスターとして出演、全国で講演会を開催。

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