滋賀県甲賀郡には、約300カ所もの中世城館跡が確認されています。それらの城の構造や城が造られた場所がほぼ共通しています。城は、基本的には一辺30~50mの方形単郭(ほうけいたんかく)の構造です。簡単に言えば、四角形で土塁(どるい)に囲まれているという形で丘陵の先端部に築かれています。このような同じ構造を持つ城が、広く分布するのは「同名(どうみょう)中」と呼ばれる土豪(どごう)の共和的組織による築城だった結果として捉えられています。
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