日本100名城、続日本100名城に負けない名城 第8回 岸岳(きしだけ)城[佐賀県唐津市]

唐津市北波多(きたはた)と相知町(おうちちょう)との境にそびえる標高約320mの岸岳(鬼子嶽)山頂部を中心に築かれた山城です。唐津城(佐賀県唐津市)から見れば、南へ約10㎞の場所にあたります。地元国人領主の波多氏の居城でしたが、文禄2年(1593)に豊臣秀吉は、波多氏を改易し、子飼いの寺沢広高(てらさわひろたか)に城を与えました。現在、山頂部を中心に見事な石垣が残されています。島原・天草一揆(1637年)の後まで、寺沢氏が領していますので、この間に石垣の城へと変化したのでしょう。堀切(ほりきり)などを巧みに再利用しつつ、石垣化を果たした構造は見事です。

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