2020/06/11
【参加賞にオリジナル「籠城印」プレゼント】「〇〇×お城」投稿キャンペーン結果発表
外出自粛でなかなかお城に行くことができない日々が続く中、お城ファンがおうち時間を楽しく過ごせるきっかけを作りたい──。そうした思いを込めて、城びとが籠城中の皆さんからお城にまつわるエピソードや写真を募集したところ、たくさんの投稿が届きました。ありがとうございます!
なかでも、今回の籠城期間ならではの「家×お城」では、お城クイズやしりとり等、皆さまの連携プレーが繰り広げられ、お城に行けなくても、「お城が好き」でつながるとこんなにも楽しい空間が広がるのだなと思いました。今回は、投稿キャンペーンの募集時に予告しました通り、城びと編集部で気になった籠城キャンペーンの投稿をピックアップし、受賞投稿を決定! ちょっとマニアックな視点が光る「独自視点×城」、城めぐりでの忘れられない体験を振り返る「体験×城」、思い出に残る美しい城景色を披露する「景色×城」、お城に行けないときの過ごし方を紹介する「家×城」の4部門に分けて、受賞者と投稿内容を発表します。
①城マニアック賞部門:【独自視点(堀や石垣など)×城】
■こーたさん「天守っぽいトイレ」
城址公園内にトイレを建てる際、少しでも景観になじむよう考えているのだと思います。キッチュな感じがして、いとおしくなります。
(ここでは吉田城と刈谷城の写真を載せました。岡崎城の場合トイレ単独の建造物はないのですが、公衆電話ボックスの上が天守風になっていますね)
<編集部より>
城内のトイレ! そうきたか! とかなり斬新な視点が目を引きました。遺構以外の投稿もあるとは予想していましたが、城内のトイレの造りとは! この投稿を目にして、過去に訪れたお城で行ったトイレの記憶をたどってみると、たしかに投稿写真左のような屋根瓦に白塗り壁のデザインを見かけることが多い気がします。写真中央と右(公衆電話ボックス)みたいにお城のディテールに寄せた造りは個性的ですね。他にも全国のお城のトイレが気になってしょうがありません(笑)! 撮影したことがある方はぜひ投稿をお願いします!
■カズサンさん「移築城門」
増島城の城門が近隣のお寺に移築して残っております、林昌寺に裏城門、圓光寺に表城門、少し離れた浄徳寺に二階城門と大切にされ残って居り城好きにはたまりません。
増島城は金森長近の築城平城です、飛騨には長近の築城、改修の城郭が飛騨には多く残って居り各視点を絞って廻るのも一興です。
また飛騨古川は観光地風光明媚で最近はアニメファン「君の名は」で聖地古川に成ってるようで、高山にない良さが有ります。
<編集部より>
お城の門は他の場所へ移築されたケースが少なくなく、その代表的な移築先が近隣の寺院です。移築城門は造りが立派で、また馬に乗ったままでも通れるほどの高さが特徴的だと思います。お城と離れていることもあるため、うっかり見逃しがちな移築城門ですが、こうして改めて見ると、少し時間がかかっても足をのばしてセットでめぐりたくなりますね!
【独自視点×城】部門には他にも、絶景を望むことができる立地に注目した「眺望×城」や、石垣を覆う苔を通じて時の流れに思いを馳せる「苔むした石(石垣)×城」など、さまざまな視点の投稿をいただきました! お城は見るポイントがたくさんありすぎて、時間が足りない!なんてことも多々ありますが、こういう自分だけのはずせないポイントを作って、それは必ず見るようにする、というのもいいなと改めておもいました。
②城エピソード部門:【体験×城】
■つちなりさん「北海道はマジででっかい道!(根室半島チャシ跡群)」
100名城の根室半島チャシ跡群を目指した旅は驚きと笑いの連続でした。
まず北海道が想像以上に大きかったこと。片道移動だけで一日使います。3連休を利用したのですが、行き移動で1日、城観光で1日、帰り移動で1日。電車で移動中には、鹿で電車が急停止したこともありました(笑)。
宿に最寄りの西和田駅で下車したのですが、あたりは真っ暗で人影もなかったので、車掌さんから「降りるんですか?」と言われました。自殺するんじゃないかと思われたんだと思います…(笑)。
ヲンネモトチャシには根室駅からバスで向かいました。納沙布岬では北方領土関連の資料館もあり勉強になります。肝心の城跡は最果て感が半端じゃなかったです。100名城の中でも異色の存在でしたね。
長時間の移動が大変でしたが、旅全体として本当にいい旅だったと思います。帯広の豚丼も最高でした!
<編集部より>
日本100名城をめぐっている方のなかでも、チャシに行ったことがある人は少ないのではないでしょうか。ハードル高いですよね…。車以外のアクセスの想像がつかない根室半島チャシ跡群を電車やバスで訪れたレポートは実に興味津々! 移動だけでもこんなに大変なのか…とヒシヒシ実感できます。これだけ苦労して目にしたチャシへの旅路は、きっといつまでも脳裏に焼き付いているのでしょうね。
■ダイエティシャンさん「浜田城資料館開館記念 茶会」
浜田城資料館、松の間でお抹茶を、頂きました。
資料館は、浜田城庭園跡地に建築された御便殿(ごべんでん〜大正天皇が浜田を、行啓された際、宿泊施設と、して建築)を改装した物です。
松の間は、物産陳列所として使われ部屋だそうです。大正天皇が、浜田市の品物をお買いになったそうです。厳かな気持ちでお抹茶を頂きました。
資料館には、便殿(べんでん〜玉座)があり、天皇陛下の「御所」のような造りになっていました。許可が得られ無かったので、館内の写真は投稿出来ません。コロナが終息したら、是非訪問して頂きたいと思います。
入館無料です。
<編集部より>
大正天皇も使われていた御便殿の趣きを今に残す館内は、きっと背筋がピンと伸びるような緊張感があったのではないでしょうか。その一室で行われた資料会の会館記念のお茶会は、さぞかし厳かな雰囲気だったのでしょうね。お茶会の模様をもっと詳しく知りたい!と思いました。
【体験×城】部門には他にも、岐阜城から歩いて下山した親子が体験した出会いや、訪れた石垣山城の一部が工事中だったことで実感した“見学できることのありがたさ”など、さまざまな一期一会のエピソードが寄せられました。城びと編集部の最近の一期一会は、姫路城を訪れた時、偶然城びとのアンバサダーの方とばったりお会いしたこと。他県の方だったので、その偶然にびっくりしました!
③城景色部門:【景色(朝日や花や海など)×城】
■えどっち@松本君之助さん「小諸城編」
天守だけが城ではない。松本城を見て育った僕が幅広い意味でお城の魅力に気付かせてくれたのが小諸城である。
現在、大手門、三ノ門が現存し、深い空堀や石垣が往時を偲ばせてくれる。天守はないが天守台はある。小諸城の魅力は何と言っても野面積みの苔むした石垣である。
春は桜、秋は楓の華やかさと、夏の新緑、冬の白銀と言うシンプルな色彩で静かな空間を演出する小諸城の七変化は、浅間山を戴く高原の城下町と言う絶好のロケーションと共に、見る人の心に優しく沁みこむのである。
<編集部より>
天守や石垣など建造物の立派さと、それらを彩る四季折々の自然の美しさが見事にマッチした写真ぞろい! まさに「七変化」という形容がピッタリで、季節によって見せる顔がこんなにも違うと、一度行ったことのあるお城でも違う季節に再びめぐりたくなりますね。行ったことのないお城がたくさんあるのに、また訪れたいお城もたくさんあって、本当に時間が足りないですね。
■カルビンさん「数年前の雪景色(河村城)」
お城巡り始めの頃に訪問した河村城。
大雪が降った2日後、まだまだ雪が残っていて景色抜群だったので投稿させて頂きます。
この時は足場のしっかりした所しか通っておりません…。雪の山城は危険なので無茶しない様にお願い致します。
当時城域が整備中で奥の一部が立入禁止だったので、今の混乱が落ち着いてから自分も再訪したいと思います。(近場の洒水の滝も合わせて訪問推奨です)
※抜粋
<編集部より>
雪化粧に彩られた城郭は、他の季節では味わうことのできない幻想的なムード! 冬の凛とした空気が写真を通して伝わってきました。本当に素敵ですね! ただ、投稿にもありましたが、冬の山城は危険です。冬にお城を訪れる場合は、くれぐれも安全な範囲で、無理はしないで細心の注意を払って楽しんでいただけたらと思います。
【景色×城】部門には他にも、自然と調和した山城ならではの抜群の眺望や、下から眺めることで実感する大多喜城天守の威容など、お城の楽しみ方を多彩な視点から提案する投稿と写真が届きました。写真は撮影する人によって、個性がそれぞれあって、こういうお城の景色があるのかと見ていてとても楽しくなりました。
④籠城アイデア部門:【家(自宅で楽しむ城アイデア)×城】
■こあら♪さん「折り紙でお城」
子供がお城が好きなので
折り紙で作ってみました
子供が窓と破風の部分を描きました
家で子供とお城の本やDVDを
たくさん見て楽しんでいます♪
<編集部より>
おうちの中でもアイデア次第で手軽にお城気分を味わうことができる証として、とても刺激されました。とってもかわいいお城です。それにしても、どうやってお城を折り紙で作ったんでしょうか。すごい! ぜひ折り方を教えてほしいです。
■にのまるさん「行けないなら築く」
3/18に小さな姫路城から始めたペーパークラフトのお城作り。
「切る」「折る」「貼る」を毎日少しずつ続けてちょうど2ヶ月でこれだけ出来ました。歪んでいるし、失敗だらけで全然納得はしていないのですが。百均の厚紙を使ったので、かかった費用は全部で600円くらいです。(壁の掛け軸は年始に行った岡城の入城券です。)
そして籠城初日の4/7に「何はともあれ兵糧確保」とベランダに植え付けたミニトマトも小さな青い実をたくさんつけるまでに育っています。
城びとの方々の中にも医療やインフラ、食料品日用品の供給などに従事しておられる方もいらっしゃるのではないかと思います。ありがとうございます。私にできることは籠城継続しかないので、ミニトマトの実が赤くなるまで籠ります。
<編集部より>
他にも「お城のマステでデコったフェイスシールドと仕切り」などを投稿してくれたにのまるさんの、“籠城戦の集大成”というべき作品。天守だけでなく櫓や塀までペーパークラフトで忠実に再現されていて、その完成度と情熱に感動しました。
■チェブさん「勉強、勉強(上田城)」
私が「上田城」に城攻めしたのは4年前です。その時、お土産に「落城ない上田城」=「おちない上田城」ノートを選びました。
いろんなイベントでノートを買いますが使う事がありません。
も~自粛中、小学校時代の自由研究の宿題みたいな事、してます。少々、お城EXPOに展示された「城の自由研究コンテスト」に影響されていますがね。
前々から人を調べるのが好きで、出掛けられないのをいい事に、どっぷり自粛中 戦国トリップです。
私が訪れた時「上田城」は、たくさんの人で賑わってました。早く、コロナが終息して マスクをしないで笑える日が来ますように! さっ、また籠城するぞっ!!
※抜粋
<編集部より>
お城に関する書籍に読みふけったり映像を眺めることはふだんの生活でも気軽にできますが、自由研究のようにお城のことをじっくり調べて記録するのは、おうち時間が長くなる今だからこそできること。また、そうして得た知識は自由に外出できるようになってから活きてくるはず。「また籠城するぞっ!!」という締めくくりを含めて、チェブさんのポジティブな姿勢に敬意を表したいと思います。
以上、4つの受賞作品の発表でした!受賞されたみなさま、おめでとうございます!受賞記念として、「城びとオリジナルの御城印」とオリジナルグッズをプレゼントいたします。6月中に、城びと編集部(@shirobito.jp)からご連絡をさせていただきますので、お待ちくださいませ!
そして、今回急遽特別賞を設けました…!
【特別賞】
■お城しりとり
今までに行ったことのあるお城の名前をしりとりでつなげていく「お城しりとり」を朝田 辰兵衛さんが呼びかけたところ、たくさんの方が参加されて、実に1カ月以上に渡って投稿が続く大盛り上がりに! 難易度の高いしりとりだなと思っていましたが、ついには都道府県を制覇し・・・と、お城ファンの皆さまの結束力と底力を感じました。城びとの投稿ページで籠城中の楽しみが生まれ、お城ファン同士のつながりに一役買えて嬉しい限りです。
しりとり以外にも、たくさんのクイズも繰り広げられました。難易度の高い問題を、続々と回答される皆さま。本当にすごかったです。また、「お城が好き」でつながるって、とても素敵だなと改めて感じました。
そして、今回、編集部の予想以上にアツい籠城戦が繰り広げられたので、当初、受賞者の方のみにお送りしようと思っていた、城びとオリジナルの「籠城御城印」をみなさまにプレゼントしたいと思います!
▶ダウンロードはこちらから!
郵送でお送りすることはできないので、データでのプレゼントとなります。よろしかったら、皆さまの御城印コレクションの一枚に加えていただけると嬉しいです!
・実線で切り取ってご使用ください。
・画像の下の「ダウンロードはこちら」をクリックすると大きい画像が出ますので、右クリックをして保存してご使用ください。ご提供するのは、こちらの記事に掲載した「投稿キャンペーン参加記念御城印」画像のみとなります。
・個人の方が参加の記念としてダウンロードし楽しむことを目的として提供しています。商業目的での使用、企業・商品の宣伝等には使用できません。
・無断複製、無断転載、再配布はしないでください。
執筆:城びと編集部