城:縄張から普請まで|加藤理文 織田信長の城・安土城 第5回 | 安土城を築いた工人集団

天正7年(1579)5月、信長は安土山麓の居館から、完成した天守に移り住む。築城開始から3年以上の歳月が過ぎていた。同時代としては、異例の長期に渡る大築城工事であったにも関わらず、工事に携わった工人のうち、名前が判明しているのは、金具師の後藤光乗(ごとうみつのり)、躰阿弥永勝(たいあみながかつ)、大工頭岡部又右衛門(おかべまたえもん)・宗光父子、塗師刑部(ぎょうぶ)、銀細工師宮西遊左衛門(みやにしゆうざえもん)、絵師狩野永徳(かのうえいとく)・光信父子、職人頭竹尾源七で、村松某、新七とあるが両人が何をしたのかははっきりしない。

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