城:縄張から普請まで|加藤理文 織田信長の城・安土城 第3回 | 発掘調査で解ったこと

1.発掘調査された場所
平成になって20年間に渡る発掘調査によって、安土城の伝本丸御殿及び、天主台のほぼ全容が判明した。また、主要部の伝三ノ丸跡、本丸取付台、伝二ノ丸東溜りも、遺構確認のためのトレンチ調査が実施され、建物の礎石(柱を支えるための石)等が確認されている。
2.天主台の調査成果
天主台穴蔵(地階)の調査では、20m四方程の範囲に、柱と柱の間が7尺(約2.1m)で軸線がほぼ正方位(真北)となる碁盤目状に並んだ大型礎石111石を検出(軸線上に位置する礎石は89石)。

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