現在「大手道(伝大手口道跡)」と呼ばれる通路は、安土山の南面谷筋に設けられた道である。発掘調査が実施される前は、幅約3mの細い階段道が、麓から曲がりながら山頂に向かっていた。この道は、当時の道ではなく、昭和5(1930)~6年にかけて整備された道になる。
平成元年(1989)から開始された発掘調査によって、この道の下からオリジナルの通路が検出された。通路は、幅約6~7mで両側に幅約1m強の側溝が付き、高さ3mの石塁に囲まれ、伝徳川邸まで約180mが直線で伸びる登城路と判明した。
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