理文先生のお城NEWS解説 第56回 松倉(まつくら)城跡で確認された巨石組みの埋門(うずみもん)➁

前回は、松倉城跡(岐阜県高山市)の発掘調査で、巨石を組んだ埋門(うずみもん)が三ノ丸跡で確認されたことを受け、松倉城の歴史と、構造をまとめてみました。今回は、確認された埋門の構造について考えてみたいと思います。城の歴史と石垣の特徴を見ると、天正13年(1585)~慶長5年(1600)頃までとしても問題無いような気がします。とりあえず、全国的な事例を見て、検討していきたいと思います。

城の石垣や土塁あるいは土塀、築地塀などの下の部分をくり抜いて造られた簡素な門のことです。「穴門(あなもん)」とも言われます。石垣(土塁)の中に造られた門と考えれば、間違いありません。

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