日本100名城、続日本100名城に負けない名城 第47回 森寺(もりでら)城跡2(富山県氷見市)

前回は、氷見(ひみ)市最大規模を誇る山城である森寺城(湯山城)の歴史を中心にまとめ、その位置と構造の概要を見てみました。今回は、城の構造を詳しく見ていきたいと思います。併せて、氷見市教育委員会が実施した発掘調査によって解ったことをまとめ、森寺城本来の構造に迫ってみたいと思います。

城域は、南北約1.2㎞、東西約0.5㎞の範囲の尾根筋上に広がります。森寺集落から尾根伝いに北の城戸(きど)集落に抜ける山道が、現在も城内を通っています。北端には搦手口が残り、ここの虎口は土塁と堀によって喰違いになっています。また城内道にも堀切が喰違っている所があり、道を屈折させて防御強化が図られています。

こちらの記事は会員限定です。

城びと会員登録(無料)をすると
続きをお読みいただけます。