中世日本海海運の拠点であった小浜(おばま)湾を北に望む後瀬山(のちせやま)(標高168.5m)に、室町時代に後瀬山城(福井県小浜市)が築かれ、関ヶ原合戦後に廃城となるまで、様々な城主交代があったことが解りましたか。また、山頂部の本丸を中心に、尾根筋に3つのまとまりをもつ曲輪が展開するだけでなく、谷筋にも遺構が残ります。こうした山上部の遺構と、普段城主が生活する山麓居館(守護館)も、後瀬山の北麓で見ることができます。今回は、今残る特徴的な遺構について見ていきたいと思います。
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