理文先生のお城NEWS解説 第4回 石塁に囲まれた浜松城天守曲輪2

天守曲輪の発掘調査で特筆されるのは、天守台の南側に広がる天守曲輪内の最大の平坦面が、高さ約3.2mの石塁で囲まれていたことです。同時期に築かれた石塁囲みの代表は、肥前名護屋城の遊撃丸や但馬竹田城の花屋敷曲輪などが挙げられます。天守曲輪とすれば、時代は下りますが姫路城の天守下の備前丸が石塁囲みの曲輪になります。今回の発掘調査を受けて、現状でどのような建物が想定されるかを考えてみます。まず南東隅の櫓は、初重不等辺五角形の5間×3~4間ということで、古式の望楼型の二重櫓が想定されます。

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