日本100名城、続日本100名城に負けない名城 第38回 勝山(かつやま)御殿跡[山口県下関市]

勝山御殿(勝山城)は幕末に長府藩毛利氏が築いた陣屋です。文久3年(1863)攘夷(じょうい)と称して外国船の攻撃を決行した長州藩は、関門海峡においてフランス軍と交戦状態に入りました。海岸に近い長府陣屋(櫛崎(くしざき)城)(山口県下関市)では危険と判断し、これを放棄して内陸に新たに陣屋を築くことになります。廃藩までのわずか5年間でしたが、長州藩の支藩である長府藩の最後の居城として機能を果たしました。現在は「勝山地区公園」として整備され、見事な石垣が保存されています。今回は、歴史的経緯、石垣の残存状況等を含め、日本100名城・続日本100名城にも負けない勝山御殿跡を取り上げてみたいと思います。

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