日本100名城、続日本100名城に負けない名城 第29回 江上館(えがみやかた)跡[新潟県胎内市]

奥山荘は、新潟県胎内市、新発田市に所在する中世の東国を代表する荘園跡です。昭和59年、城館遺跡・信仰関係遺跡・生産遺跡など関連する13ヵ所の遺跡を合わせて「奥山荘城館遺跡」として、国の史跡に指定されました。
今回は、その中で城館遺跡である「江上館(えがみたて)跡」を取り上げたいと思います。「江上館跡」は、旧中条町の南部、旧潟湖に隣接する扇状地の扇端部、標高約18mの微高地にあり、三浦和田氏の惣領家である中条氏の居館跡と伝わります。館の存続は、ほぼ15世紀代に限られているため、越後における方形居館の成立年代を考える上でも極めて重要な館で、日本100名城・続日本100名城に負けない貴重な城です。

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