日本100名城、続日本100名城に負けない名城 第27回 富津元洲堡塁砲台(ふっつもとすほうるいほうだい)跡[千葉県富津市]

寛政3年(1791)、日本海沿岸で航行する異国船の報告を受けた江戸幕府は、全国の大名に海岸防備を命じます。幕府の所在する江戸湾は、特に重要性が指摘され、文化7年(1810)には会津藩と白河藩が防備を命じられました。江戸湾防衛の基本方針は、相州側の城ヶ島(神奈川県三浦市)と房総側の洲崎(千葉県館山市)を結ぶ、江戸湾が海に向かって開口する場所で外国船を発見・監視し進入させないことだったのです。
明治以降は政府により「富津元洲堡塁砲台」として改修され、

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