理文先生のお城NEWS解説 第25回 天守復元の新基準3

過去2回に渡って、新しい天守復元の新基準である「復元的整備」について考えて来ましたが、現時点で「復元的整備」を利用して、城の整備を実施する城は無いようです。現在、復元検討中の名古屋城(愛知県名古屋市)や松前城(北海道松前郡)は、従来通りの基準によって、木造での完全復元をめざすようです。私自身が、理解できていないのが、完全な資料が残っているにも関わらず、木造等による完全復元をするのではなく、「復元的整備」による整備が可能か(許可するのか)と言うことです。これについても、ケイスバイケースで対応するということでしょうか。

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