戦国10大合戦と城|小和田哲男 第2回 川中島の戦い

川中島の戦いというと、史実かどうかは別として、あの八幡原での武田信玄・上杉謙信の一騎討ちシーンが有名で、戦いそのものは野戦の範疇でとらえられている。ところが、実際の戦いでは、城が大きく関わっていたのである。
戦いの舞台となった川中島は、長野県北部、現在の長野市で、その字の示す通り、千曲川(ちくまがわ)と犀川(さいがわ)に挟まれた中洲である。北に善光寺があることから善光寺平ともよばれている。
この川中島付近で、天文22年(1553)8月から永禄7年(1564)8月まで、足かけ12年間、信玄・謙信が、何と5回も戦っているのである。

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