光秀を祭神として祀る京都府福知山市の御霊(ごりょう)神社に「明智光秀家中軍法」といわれる珍しい文書が所蔵されている。本来の表題は「定 条々」で、前半の7ヵ条は軍法、後半の11ヵ条は軍役(ぐんやく)賦課基準について書かれたものである。軍法についてはあとで触れるとして、軍役基準規定に関してみておきたい。
封建制的主従関係は、よくいわれるように「御恩と奉公」の関係である。主君から与えられる御恩、すなわち知行に対し、それにみあう奉公をつとめなければならない。
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