城と光秀|小和田哲男 第10回 丹波のもう一つの拠点周山城

明智光秀が築いた城というと、近江では坂本城、丹波では亀山城と福知山城が知られている。今回、ここで取りあげる周山城を知っている人は意外と少ない。それは、周山城のことが文献上ほとんど出てこないからである。築城年代からして不明で、丹波の地誌『丹波誌』には天正8年(1580)と記されているが、何を根拠にしたのかがはっきりしていない。その前年の可能性もある。
周山城の場所は、現在の京都市右京区京北周山町で、京と若狭を結ぶ周山街道沿いに位置する。

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