真田一族の城|平山優 第1回 真田家の本拠松尾城をめぐる謎(上)

戦国時代に武田信玄・勝頼に登用され、武田氏滅亡後は動乱をくぐり抜け、遂に大名にまで成長した真田氏。その真田一族と城郭との関係に着目した連載を始めることとなった。第一回目として、謎に包まれた真田氏の系譜と、城との関係に焦点を当ててみたい。

真田氏は、信濃国小県郡真田を発祥とする武家であり、滋野一族の流れを汲むとされる。地元に伝わる江戸時代の記録によると、真田氏はもともと真田・横沢・大日向・横尾・上原・中原・本原村(いずれも上田市真田町)七カ村を領有していた小さな勢力だったといわれるが、これは事実を伝えている可能性が高い。

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