江戸城のすべて(萩原さちこ) 江戸城の立地と地形(1)

城には領国の支配拠点にふさわしい立地が求められます。<太田道灌・徳川幕府・そして皇居へ 江戸城の歴史>でもお話したように、江戸に入府したばかりの徳川家康にとって、江戸城の立地は決して望ましいものではありませんでした。地道な土木工事で江戸の町づくりをはじめるところから、家康の江戸城づくりはスタートしました。

江戸城の魅力は、地形を巧みに利用し、都市経済の拠点となる大城郭が見事につくり上げられていることです。知れば知るほど、土木工事量の多さ、軍事施設としての防衛力の高さ、船運・上水ネットワークの秀逸さに感嘆し、インフラ整備力の高さに感激します。

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