江戸城のすべて(萩原さちこ) 江戸城の櫓(1)〜江戸時代から残る、伏見櫓と巽櫓

江戸城には、3つの櫓(富士見櫓、伏見櫓・多聞櫓、巽櫓)が現存しています。宮内庁所管のため重要文化財などには指定されていませんが、江戸時代から残る貴重な建造物です。

東京観光の代表的な撮影スポットでもあり、二重橋の借景となって江戸城の顔になっているのが伏見櫓です。明暦3年(1657)の明暦の大火やその後の相次ぐ火災からも焼失を逃れた櫓でしたが、大正12年(1923)の関東大震災で大破。宮内庁は白セメントで外壁を修築しましたが、昭和43年(1968)に旧来の漆喰総塗籠の大壁造りに戻され現在にいたります。伏見櫓の東側には、伏見十四間多聞という多聞櫓があります。

こちらの記事は会員限定です。

城びと会員登録(無料)をすると
続きをお読みいただけます。

関連書籍・商品など