PR 小牧山城をまるっと体感!「愛知歴史体感塾」イベントレポート【PR】

歴史体感塾
武将のふるさと愛知をアピールするイベント「歴史体感塾」が、2024年11月4日(月・祝)に小牧山城(愛知県小牧市)で開かれました。小和田哲男先生の講演および小和田先生とクリス・グレンさんの解説つきツアーという贅沢な内容に応募が殺到した本イベントの様子をレポートします。

「愛知歴史体感塾」って?

織田信長、豊臣秀吉、徳川家康のいわゆる三英傑をはじめ、多くの武将を輩出しており、それゆえ多くのお城、街道を擁する歴史の宝庫である愛知県。「愛知歴史体感塾」は、「武将のふるさと」としての愛知県の魅力を県内外に発信するため、愛知県、県内市町村及び観光関係団体、経済関係団体等で構成する「あいちの歴史観光推進協議会」が企画したもので、今回のツアーが初めての実施です。

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これまでも愛知の歴史を紹介するさまざまな活動を行ってきましたが、今年から改めて武将・城・街道を包括した「愛知の歴史」を紹介しております。「愛知歴史体感塾」は特に「武将のふるさと」をアピールするもので、今回が初回となります。三英傑に関係が深く、また、小牧長久手の戦いから440年目という節目でもあるので、小牧山城を舞台に選びました。「少人数で」「実際に現地を有識者の解説つきで歩く」というプレミア感が功を奏したのか、30名の募集に対し、459名もの応募をいただき、反響の大きさに驚いています。(愛知県観光コンベンション局観光振興課主事 三浦一志さん)

イベントは、小和田哲男先生(静岡大学名誉教授。日本城郭協会理事長)による歴史講演のあと、小和田先生とお城好きラジオDJで日本城郭協会の理事を務めるクリス・グレンさんによる解説を受けながら現地を見学するという贅沢極まりない内容。さらに、普段は立ち入りが禁止されている空堀にまで入れてしまうということで、応募が殺到するのもうなずけます。

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小和田哲男先生(左)とクリス・グレンさん(右)。れきしるこまきにて

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楽しみすぎて受付時間よりだいぶ前に一番槍を果たした小さな武士。始まるまで会場の隅に設置されている航空写真で名古屋城を探します

まずは小和田先生の講演で小牧山城の概要を学ぶ!

お城を歩く前にお城の知識があるのとないのとでは、理解度や面白さが段違い!ということで、まずは、小和田哲男先生による歴史講演「信長と家康の痕跡が色濃く残る小牧山城」で小牧山城の概要を学びました。『信長公記』や地図、縄張図を使って、小牧山城の歴史や遺構について分かりやすく教えてくださいました。「土塁や堀、これはなんのためにあるのか?と歩きながら確かめていく。資料だけ見てあーだこーだ言っているだけではだめ。」という一言に城歩きのだいご味が集約されており、講演に続く解説ツアーへの期待もさらに高まります。

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講演会場の「れきしるこまき(小牧山城史跡情報館)。入ってすぐにかわいらしい看板がお出迎え

れきしるこまき内の展示や映像で20年にわたる小牧山城発掘調査の歴史や成果、小牧山を取り巻く歴史などを学んだあと、いよいよ、現地解説ツアーへ!

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熱心に発掘調査報告を読む参加者の方々

知識の後は体感!超贅沢な小牧山城解説ツアー

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見学移動ルート

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解説を聞き洩らさないための音声ガイドと空堀突入用のヘルメットを装着し、いざ出陣! 

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先生方のお話を聞きながら、復元された土塁の横を通り、大手道へ。

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大手道の途中から最大のお楽しみの場所「空堀」に突入! 普段は外からしか見られないので、皆さまの興奮もひとしおです!

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堀底から見上げると、大迫力の土の壁。上から攻撃されればひとたまりもありません。

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「昔の土塁は今よりもっと高かった。でも槍を立てちゃうと見つかっちゃう」。小和田先生が身振り手振りで解説。ちなみに、小和田先生は家康と同じ身長、クリスさんはもう2cmで高虎と同じだそうです!

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先生方の笑顔で楽しさ倍増!

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山頂の小牧山歴史館前で、展望室見学班と石垣見学班の2班に分かれます。展望室は歴史館の最上階です。

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あいにく雲がかかっていましたが眺めは見事、「心の目」で岐阜城や岩崎城を見ました!

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石垣見学班のナビゲーションはクリスさん。山頂石垣へ向かいますが「みんな一斉に見たいから、石垣のほうは見ないで見ないで~」。

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「どうです、この素晴らしい石! この細工をやらせた信長のすごさが分かりますね」。クリスさんが大大大好きな山頂石垣の大きな石。この大きさ、この細工、お見事!

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「3段重なって見えるように積んだ」と小和田先生の講演で触れられていた通り、石垣が重なって見えます! 
2班に分かれて交互に石垣と展望室を見学していた参加者が再び合流、下山して土塁断面展示施設へ。

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クリスさん30年来の疑問「どうして堀が二重なのか」、理由をみんなで考えましたが、発掘調査に関わっている小牧市の鈴木さんからもたらされた正解はとても意外なものでした…(後世になってから掘削されて、土塁の跡が残っていない箇所だとか)。

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小牧山城では井戸跡も見つかっています。

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この時期なのに桜!と驚いたら「四季桜」だそうです。

まだまだ小牧山城を見て回りたい気持ちでいっぱいですが、れきしるこまきに戻って、小和田先生の講評をもって「愛知歴史体感塾」は終了!
「小牧山城の土塁を降りて空堀の中に入ったのは初めての経験で、今日は私もいろいろ勉強になりました。皆さま講演の後、実際に現地を歩いたので、余計いろんなことがお分かりいただけたかなと思います」。

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【参加者の方のご感想】
「すごく勉強になりましたし、楽しかったです」(静岡県からご参加の方)
「土塁に走って登るのが楽しかった!」(小1)
「言葉にできないほど素晴らしかった! 山頂石垣の石がすごかった」(小6)
「見るポイントがたくさんあって楽しかったです」(中2)

半日たっぷり小牧山城にのめりこんだ参加者の皆さまも、心身ともに大満足なさっていました。
「愛知歴史体感塾」は今後も開催予定ということです。次の機会をぜひお見逃しなく!

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なんと参加者の皆さんにサプライズでお土産も!「しるこサンド」の季節限定栗バージョン、最高!

執筆・写真/城びと編集部