家康を支えた徳川家臣団の城 家康を支えた徳川家臣団の城 第9回 久野城

久野城の歴史は古く、明応年間(1492~1501)の築城といわれている。城主はこの地の豪族久野氏で、守護大名から戦国大名へと転化を遂げる今川氏親の家臣となっていた。その頃の城名は座王城といった。城内に座王権現が祀られていたことからその名があるという。
ちなみに、永正7年(1510)に座王城すなわち久野城で戦いがあったことが「本間宗季軍忠状写」(「本間文書」)から明らかで、今川氏と斯波氏との戦いにおいて、今川方の城として重視されていたことがわかる。このときの城主は久野佐渡守宗隆であった。

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