大人も学べる 理文先生のお城がっこう 大人も「お城がっこう」|城歩き編 第49回 廻縁と高欄

天守をぐるりと一周できる縁側のことを廻縁(まわりえん)(回縁)と言います。 高欄は廻縁に付けられる手すりのことで、転落を防止すると共に飾りとしての役割も持っていました。元々の廻縁は、神社の本殿や寺院の本堂の外側に付けられた飾りのための縁側だったのです。その縁側からの転落を防止するために高欄(手すり)を付けたため、セット関係になっていったのです。

法隆寺の金堂と五重塔を見てください。1階は入口の石段の脇にしか高欄は無く、2階以上の階になると、四周に設けられていることがよく解ります。この金堂と五重塔に設けられた廻縁と高欄は、実用的な1階部分の高欄を除けば、完全に飾りでした。

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