倭城を歩こう(中井均・加藤理文) 城跡ガイド編 第9回 西生浦城(ソセンポウェソン)3|加藤理文

前回は、山麓から城内道を使って、大手口を入り、本丸まで登ってみながら、途中の虎口や、曲輪の構造、天守台の特徴などに触れました。今回は、前回触れなかった「閉塞された虎口」と、城の周囲に設けられた横堀や竪堀、堀切などの防備施設について見ていきたいと思います。今回で、西生浦城の全容が解ると思います。本丸の天守台の西側の曲輪2は、東西約30×南北約35mの規模で、周囲を石塁で囲みこんでおり、行き止まりになっています。現況では、虎口は本丸と接続する東側の虎口❽の一ヵ所だけです。

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