城をめぐる最新研究|小和田哲男 城をめぐる最新研究 第5回「犬山城天守は天正13年から16年にかけて築かれた」

現存12天守の一つで、国宝5城の一つでもある犬山城の天守は「現存最古の天守」といわれているが、いつ築かれたかは諸説があってはっきりしていない。かつては、美濃金山城(岐阜県可児市兼山)の天守が移築されたとし、「金山越し」が定説だった。

ところが、昭和36年(1961)から同40年(1965)にかけて行われた解体修理の結果、移築された痕跡が見つからなかったことから、その解体修理の委員長だった城戸久氏は、工事直後に刊行された『国宝犬山城』で、「天文6年(1537)に織田信長の叔父である織田信康によって、天守の1・2重が建設され、

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