倭城を歩こう(中井均・加藤理文) 倭城の見方編 第4回ー倭城の構造2ー|加藤理文

倭城はなぜ築かれたのでしょう。他国へ侵攻するわけですから、当然足掛かりとなる陣地が必要ですし、軍事的な基地が無ければ、前に進むことは出来ません。朝鮮半島の城を攻め落とし、そこを拠点に進軍できれば、多くの城を築く必要は無かったわけです。しかし、戦線が拡大し漢城への補給が難しくなっただけではなく、朝鮮軍の反抗にあい朝鮮半島南部へ撤収せざるを得なくなったため、どうしても敵方の攻撃に備えるための城が必要になったのです。また、戦争の長期化に伴い駐屯施設を設けなければ対応が困難になったことも大きな要因でした。

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