【今月のお城イベント】12月前半に開催されるイベント・展覧会をピックアップ

2018年も終わりに近づき、本格的な冬の訪れを感じる12月。寒さに負けて外に出たくなくなる季節ですが、冬ならではのイベントが各城で開催されています。名古屋城や高知城では幻想的な光を用いたイルミネーションが各城を鮮やかに彩り、そのほかのお城でも体験型の企画や展示などが盛りだくさん! おすすめのイベントを紹介します。※こちらのイベントは全て終了しています。最新の情報は事前にご確認ください。



【名古屋城】イベント「名古屋城×NAKED NIGHT CASTLE OWARI EDO FANTASIA」

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華やかな光の演出によって彩られる本丸御殿 ※写真はイメージです(中日新聞社提供)

絢爛豪華な尾張の街にタイムスリップ!

今年完成したばかりの名古屋城本丸御殿が、今度はプロジェクションマッピングに彩られる!  本丸へ一歩足を踏み入れると、そこにはライティングアートによって、江戸時代尾張の街並みと文化が再現されています。艶やかな夜の名古屋城を訪れ、徳川御三家が到達した美の世界に酔いしれて。

【名古屋城×NAKED NIGHT CASTLE OWARI EDO FANTASIA】 
開催日:2018年12月1日(土)〜12月16日(日) 
開催時間:18:00〜20:30(閉門は21:00) 
開催場所:名古屋城内、内苑、二之丸 
料金:高校生以上1200円、名古屋市内在住高齢者:880円、中学生以下入場無料。名古屋城観覧料を含む(天守閣、本丸御殿へは入場できません)。

【駿府城】企画展「城たび!―お城で旅する東海道 」


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浮世絵に登場するさまざまなお城をじっくり鑑賞しよう(静岡市東海道広重美術館提供)

お城で東海道を旅してみよう!

江戸時代の東海道を描いた浮世絵には、その地を代表する城が多く描かれていました。本展覧会では東海道のみならず、浮世絵に描かれた全国の街道沿いの城を展示。静岡が誇る徳川家康ゆかりの駿府城跡から、近年の発掘調査で見つかった貴重な発掘品も紹介されています。

【城たび!―お城で旅する東海道】
開催日:2018年11月27日(火)〜2019年2月3日(日) 
開催時間: 9:00~17:00(入館は閉館の30分前まで) 
開催場所:静岡市東海道広重美術館 
料金:一般510円、大学生・高校生300円、中学生・小学生120円、未就学児は無料。 

【富山城】館蔵武具展「観て知ろう!武具にまつわるエトセトラ」

観て知ろう!武具にまつわるエトセトラ、富山城
現在の私たちも使う慣用句の由来について、武具の実物を見ながら考えてみよう(富山市郷土博物館提供)

武具から見る言葉の世界

日本には鉄砲を放つ動作を表す「火ぶたを切る」や、槍の動作を語源とする「横槍を入れる」、刀にまつわる「せっぱつまる」「しのぎを削る」「反りが合わない」など、武具から生まれたことわざや慣用句が数多くあります。この企画展では博物館の所蔵品を通して、武具にまつわる言葉の世界を紹介。11月25日(日)、12月8日(土)、1月27日(日)の各日14時からは、展示解説を聞くこともできます。(予約不要・参加無料)

【観て知ろう!武具にまつわるエトセトラ】
開催日:2018年11月17日(土)〜2019年1月27日(日)
開催時間:9:00〜17:00(入館は16:30)
開催場所:富山市郷土博物館料金:大人210円、高校生以下無料(常設展も観覧可能)

【高知城】イベント「チームラボ 高知城 光の祭」

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最先端のデジタル技術を駆使してチームラボが作り出す幻想的なアート空間

最新技術を用いた極上のアート×城

デジタルテクノロジーを使ったアート作品を手がける「チームラボ」。江戸時代中頃に建てられた本丸の建造物が日本で唯一ほぼ完全に現存し、現在も高知の街の象徴である高知城を舞台に華やかな光と音の世界が広がります。動物や花の姿を石垣に映し出し、本丸と二ノ丸を結ぶ渡り廊下の襖に波を描くなど、建物や景観をそのまま生かした極彩色の光の世界を楽しめること間違いなし。

【チームラボ 高知城 光の祭】 
開催日:2018年11月22日(木)〜2019年1月6日(日) 
開催時間:17:30〜21:30(最終入場21:00) 
開催場所:高知城、高知公園 
料金:大人1500円、中高生900円、小学生500円 ほか

【大阪城】企画展示「名城は語る~それぞれのヒストリー~」

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天守閣では秀吉と淀殿の新たな一面が学べる(大阪城天守閣)

初公開!秀吉の新たな掟書

合戦が絶えなかった戦国時代、武将たちは自国の財産や領土を守るために城づくりに注力しました。今回の展示ではそんな戦国時代に名をはせた14城にまつわる史話を紹介。初公開となる『豊臣秀吉朱印大坂城中掟書(勤務する侍女たちの行動を管理)』も大きなみどころの一つ。また秀吉の妻、淀殿の生涯を関連史料でたどる企画展「淀殿~波瀾の生涯~」も4階展示室で同時期に開催しているので、併せて観覧してみては?

【名城は語る~それぞれのヒストリー~】 
開催日:2018年11月27日(火)〜2019年1月23日(水) 
開催時間: 9:00〜17:00(入館は16:30前まで) 
開催場所:大阪城天守閣3階展示室 
料金:天守閣入館料:大人600円。中学生以下、大阪市在住65歳以上の方(要証明)。 

この時期、屋外で行われるイベントに参加される際は、防寒対策や体調管理など準備をしっかりと整えて行きましょう! 全国の名城で開催されているイベントへ、年末年始の楽しい思い出をつくりに足を運んでみてはいかがでしょうか。

執筆者/かみゆ歴史編集部(小松りょうこ) 
「歴史はエンタテインメント!」をモットーに、ポップな媒体から専門書まで編集制作を手がける歴史コンテンツメーカー。手がける主なジャンルは日本史、世界史、美術史、宗教・神話、観光ガイドなど歴史全般。最近の編集制作物に『完全詳解 山城ガイド』(学研プラス)、『エリア別だから流れがつながる世界史』(朝日新聞出版)、『教養として知っておきたい地政学』(ナツメ社)、『ゼロからわかるインド神話』(イースト・プレス)などがある。

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