お城ファンが選んだ「推し城」ランキング 【推し城ランキング番外編】「Castle of the Year 2020」2021年注目の5城

今回で2回目の発表となった「Castle of the Year 2020」 。城びと読者の皆さんを対象にアンケートを実施し、皆さんの「2020年行きたかった城」を投票していただきました。昨年度の2倍となる1641人から回答を得て、1位〜25位までの結果を先日発表しましたが、今回は皆さまのアンケート結果を参考に、城びとが独自に選んだ「2021年注目の5城」をご紹介します。

▶「【1~10位】お城ファンが「行きたかった」推し城は? Castle of the Year 2020」はこちら
▶「【11~24位】お城ファンが「行きたかった」推し城は? Castle of the Year 2020」はこちら
▶企画告知記事「【ご協力ください】今年もやります! 2020年城びと的「推し城」アンケート」はこちら

ゲーム「Ghost of Tsushima」で話題の対馬から「金田城」(長崎県対馬市)

金田城

今から約1350年前、歴史の教科書でもわりと最初の方に出てくる飛鳥時代に誕生した城。金田城(かねだじょう・別名:かなたのき)は、日本の国境最前線に国の防衛を目的として築かれました。それも国家をあげての大事業! 力の入れようが半端ないです。

金田城の見どころは、城を一周するようにめぐる総延長約2.2kmの石塁。残存箇所の延長は最長で49.3mと、古代山城の中でもトップクラスの石塁を見学することができます。自然もいっぱいで日本の歴史が学べる対馬は、旅好き・城好きには一度は訪れてみたい憧れの地です。

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PS4で「Ghost of Tsushima」をプレイして、対馬に行きたくなりました。今まで朝鮮式山城はノーマークだったのですが、スケールの大きさに魅了され、是非行ってみたい。(遊如)

大手門が復元された「水戸城」(茨城県水戸市)

水戸城、大手門
 
2020年・2021年は注目の年! ダイナミックな空堀や現存する薬医門が残る、水戸徳川家の居城。2020年には大手門が復元されたことで話題となりました。そして、2021年2月には二の丸角櫓と土塀が完成。2021年大河ドラマ「青天を衝け」でも舞台となるなど、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いです。

水戸城を訪れたら立ち寄りたいスポットが、9代藩主・徳川斉昭によって創設された藩校「弘道館」。幕府最後の将軍・徳川慶喜が7歳~11歳まで教育を受けた至善堂が残っており、大河ドラマと共に楽しめる場所となっています。

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大手門と二の丸角櫓が復元され、まさに今見ておくべき城。(さんちん)

訪ねて復興を応援したい「丸亀城」(香川県丸亀市)

丸亀城
 
西日本豪雨によって城の南西部の石垣が崩落し、復旧工事が行われている丸亀城。2019年12月には「丸亀城石垣PR館」がオープンし、出土品の展示や石垣修復工事の概要・現状の様子が学べる施設となっています。

こちらで体験したいのが、石垣の構造をわかりやすく学ぶことができる「石垣つめるくん」です。表面の石だけではなく裏込石までも再現されたリアルさで、超本格的なミニチュア石垣体験キットとなっています。ピンチをチャンスに変えた丸亀城で、新たな楽しみを体験してみませんか。

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地元の城なだけあってやっぱり思い入れはある。 石垣の一日でも早い復旧を願ってる。(みったー)

ペリー来航で防衛強化「品川台場」(東京都港区)

品川台場
 
東京の人気観光地「お台場」の地名の由来となった史跡も忘れてはなりません! 時は幕末。嘉永6年(1853)の黒船来航により、幕府は江戸湾の防衛を強化しました。計画では品川洲崎(現在の品川区東品川1丁目あたり)から深川洲崎(現在の江東区豊洲6丁目あたり)にかけて、11基の台場築造にむけ着工を開始。安政元年(1854)までに第一、第二、第三、第五、第六台場、そして御殿山下台場が完成しましたが、第四、第七台場は工事半ばで中止に。第八台場以降は工事すら行われませんでした。

現在は、観光名所レインボーブリッジの下に第三台場と第六台場(立ち入り禁止)のみが残り、都会のビル群と緑豊かな史跡が融合した景色を見学することができます。

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東京2020なので(いちぎょう)

136年ぶりに蘇った鼠多門と橋「金沢城」(石川県金沢市)

金沢城
(写真提供:石川県観光連盟)

2020年、城好きの間で大きな話題となったのは鼠多門・鼠多門橋の復元完了です! この門は、金沢城の玉泉院丸に位置し、金谷出丸(現在の尾山神社)を繋ぐ出入口として機能しました。城内を焼き尽くした宝暦9年(1759)の大火からも逃れた貴重な構造物でしたが、鼠多門橋は明治10年(1877)に老朽化のため撤去、そして鼠多門は明治17年(1884)に火災で焼失しています。

金沢城の特徴ともいえる海鼠壁(なまこかべ)が黒漆喰で塗られている点は城内の他の門に例がなく、見た目にもカッコイイです! 136年ぶりに蘇った鼠多門は、明るい話題を届けてくれました。

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地元石川県の誇り、金沢城に新たな建物が復元されたとか。 今年はコロナの影響で石川には帰れなかったが、来年は帰って見に行けるようコロナが落ち着く事を願う!(のぶ)

自由にいろんなお城に行けるようになりますように!

一年前は、こんなことになるなんて予想もしていなかったコロナ禍。日常が変わり、出歩くことも難しい日々を過ごすこととなりました。

その一方で、パンフレットの整理や読書などステイホーム中の城の楽しみ方を見つけた方も多いのではないでしょうか? 2020年行きたかった城がある方もない方も、2021年は安心して出かけられるようになることを願って。大丈夫、城は逃げずに待っててくれますよ!

いなもとかおり
 執筆・写真/いなもと かおり
 お城マニア&観光ライター
 31歳になる城マニア。國學院大學文学部史学科古代史専攻卒。19歳の時に、会津若松城に一目惚れしてから城の虜となる。訪城数は600ほど。国内旅行業務取扱管理者、日本城郭検定1級、温泉ソムリエ、夜景鑑賞士2級の資格をもつ。城めぐりの楽しみ方を伝えるべく、テレビやラジオにも出演中。

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